覚悟が決まっているか?
みなさんこんにちは!
ハイブリッド投資家の岡村直紀です。
昨今、芸人さんの闇営業をめぐるニュースが世間を賑わしています。
で、今回はこの件において開かれた2つの会見について、
個人的に感じたことを書いてみようと思います。
まず一つ目の会見は、コトの発端となった、
問題を起こした芸人さんたちが開いたものです。
事実関係はまだ分かりかねますが、可能な限りフラットな目線で話を聞いても、
恐らくはこの会見内の話に「ウソ」は無さそうでした。
そして何より、この会見での芸人さん2人には、
しっかりとした「軸と覚悟」がありました。
やってしまったことに対して素直に過ちを認め、謝罪する。
その結果、世間や所属事務所にどうジャッジされようとも、
どういう結末になっても受け入れる覚悟が決まっていた。
だからこそ、会見自体は悲痛なものでも、
そこには着地点がしっかりあり、
終わった後には清々しさがありました。
そしてもう一つの会見は、その芸人さんが所属する事務所の社長による
謝罪会見です。こちらは個人的に「いただけない」内容でしたw
記者の質問に対して、回答になっていない受け答えが続き、
その会見は5時間以上続くことになります。
この会見でとにかく印象的だったのは「回答の歯切れの悪さ」。
この「歯切れの悪さ」は「腹が決まっていない」ことからくるものです。
単純な見え方ですが、
「今回のことを何とか切り抜け、事象を風化させ、現在のポジションをキープしたい」
というようなルックスの会見でした。
今回、社長は一連の責任の取り方を「減俸」という形で示していましたが、
この対応のマズさから、個人的にはもう一段階厳しい責任の取り方を
せざるを得ないのではないかと思ってしまいます。
これは投資で言えば、覚悟を決めた「損切り」ができなかったことと似ています。
投資でも、「失敗を何とか取り返そう」「失敗にしたくない」という思いから
損切りが遅くなったり、適切な損切りができなかったりすると、
結果、その後にもっと大きな損失を被ることになってしまいます。
そこで、「この失敗は素直に認めて損切りし、反省する!そして次に活かす」
ことができれば、ダメージは最小限に抑えられるものです。
ジャンルは全く違いますが、私のフィールドの投資にも非常に参考になり、
考えさせられる案件でした。